2005年 10月 14日
プラナリア
乳がんになった女性が主人公と言う事で、
何となく読んでみた。
「プラナリア」山本文緒:文藝春秋 直木賞受賞作品
どちらかというと前向きな生き方しか出来ない私には、
かったるい主人公春香の生き方には共感できなかったけど・・・
でもこの病気になって感じた絶望や不安や甘え・・・
その他諸々の感情が、揺れ動く主人公の告知後の心の動きに
とても共通するものがあって・・・何だかとてもやるせない気持ちになった。
(自分個人の性格は、どちらかと言うと物語の最後に主人公を失望させる
「永瀬さん」という女性に似ているような・・・)
「何もかもが面倒くさかった。生きていること自体が面倒くさかったが、
自分で死ぬのも面倒くさかった。
だったら、がん再発で死ねばいいんじゃないかとも思うが、
正直言ってそれが一番恐かった。矛盾している。
私は矛盾している自分に疲れ果てた。」という独白がすごく印象的だった。
私もよく矛盾している自分に疲れてしまうから・・・。(笑)
主人公は乳がんは自分のアイデンティティだと言い切る。
そして切っても切っても再生できるプラナリアになりたいと
気まぐれそうに会う人会う人に話すのである。
「何も考えずに生きて、切られても再生する。
死ぬ恐怖がないってことですよね。」
再建手術をしたにもかかわらず、
切り取られた胸がプラナリアのように自然と再生出来ればいいのに
と言う彼女の気持ちは身につまされる。
きっと乳がんを患ったことのない人には
「プラナリアになりたい」という言葉に
そんなにリアリティを感じれないかもしれない。
でも私には分かる。本当に分かる気がした。
ちなみに「永瀬さん」のようにインターネットで「プラナリア」を検索してみた。
とぼけた顔の原始的な生物・・・
何となく読んでみた。
「プラナリア」山本文緒:文藝春秋 直木賞受賞作品
どちらかというと前向きな生き方しか出来ない私には、
かったるい主人公春香の生き方には共感できなかったけど・・・
でもこの病気になって感じた絶望や不安や甘え・・・
その他諸々の感情が、揺れ動く主人公の告知後の心の動きに
とても共通するものがあって・・・何だかとてもやるせない気持ちになった。
(自分個人の性格は、どちらかと言うと物語の最後に主人公を失望させる
「永瀬さん」という女性に似ているような・・・)
「何もかもが面倒くさかった。生きていること自体が面倒くさかったが、
自分で死ぬのも面倒くさかった。
だったら、がん再発で死ねばいいんじゃないかとも思うが、
正直言ってそれが一番恐かった。矛盾している。
私は矛盾している自分に疲れ果てた。」という独白がすごく印象的だった。
私もよく矛盾している自分に疲れてしまうから・・・。(笑)
主人公は乳がんは自分のアイデンティティだと言い切る。
そして切っても切っても再生できるプラナリアになりたいと
気まぐれそうに会う人会う人に話すのである。
「何も考えずに生きて、切られても再生する。
死ぬ恐怖がないってことですよね。」
再建手術をしたにもかかわらず、
切り取られた胸がプラナリアのように自然と再生出来ればいいのに
と言う彼女の気持ちは身につまされる。
きっと乳がんを患ったことのない人には
「プラナリアになりたい」という言葉に
そんなにリアリティを感じれないかもしれない。
でも私には分かる。本当に分かる気がした。
ちなみに「永瀬さん」のようにインターネットで「プラナリア」を検索してみた。
とぼけた顔の原始的な生物・・・
その本 読んでみたかったんですよ・・・忘れてた。
私ね、一見ポジィティブに見えるらしいんですけど・・・実は刹那的だったりするんですよ・・・柄にもないですね、ヘヘッ。
でも「面倒くさい」とかいうのはカッコつけみたいに見えて苦手かも。
死ぬのは嫌だけど、生きてるのもしんどいな~という時もありますよね。
(ちなみに失恋などではないです~)
重くなってしまいそうだ・・・語りだすとしつこいです、年のせいでしょうか??
ん~悟りはまだまだだわ、残念・・・。
私ね、一見ポジィティブに見えるらしいんですけど・・・実は刹那的だったりするんですよ・・・柄にもないですね、ヘヘッ。
でも「面倒くさい」とかいうのはカッコつけみたいに見えて苦手かも。
死ぬのは嫌だけど、生きてるのもしんどいな~という時もありますよね。
(ちなみに失恋などではないです~)
重くなってしまいそうだ・・・語りだすとしつこいです、年のせいでしょうか??
ん~悟りはまだまだだわ、残念・・・。
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budda88 at 2005-10-15 00:24
誰でもいろんな側面がありますよね。
表に見える部分より、見せない部分の方がその人の本質だったり・・・
でも、私やパトさんは一応家庭を守るとかいう足かせがあるんだけど、
この小説の主人公にはそれがない。(反対に発病をきっかけに全く違った生き方を選べる可能性もあるんですけどね・・・。彼女は離職してしまい、大学生との恋に逃避してしまうんですよね・・・)でもそれはとても不安な事だと思うんですよね。きっとカッコつけではなく、そういう現実と真っ直ぐに対峙できずに「面倒くさい」という言葉に逃げてはいるけど、彼女にとってはアイデンティティを脅かす深刻な事だと思う。もし私が、結婚してなくて、子供もいなくて、乳がんって告知されたら今以上にショックでいろいろ考えすぎてその反動で「面倒くさい」って言っちゃいそう・・・。でも、所帯人には所帯人だからこそのしんどさもあるし、どちらがどうとも言えないのですが・・・まだ自由な身分だと選択の余地がある分だけ、危うい生き方に走ってしまいそうだものね・・・刹那的に・・・と私もしつこいです、やっぱ年のせい?(笑)
表に見える部分より、見せない部分の方がその人の本質だったり・・・
でも、私やパトさんは一応家庭を守るとかいう足かせがあるんだけど、
この小説の主人公にはそれがない。(反対に発病をきっかけに全く違った生き方を選べる可能性もあるんですけどね・・・。彼女は離職してしまい、大学生との恋に逃避してしまうんですよね・・・)でもそれはとても不安な事だと思うんですよね。きっとカッコつけではなく、そういう現実と真っ直ぐに対峙できずに「面倒くさい」という言葉に逃げてはいるけど、彼女にとってはアイデンティティを脅かす深刻な事だと思う。もし私が、結婚してなくて、子供もいなくて、乳がんって告知されたら今以上にショックでいろいろ考えすぎてその反動で「面倒くさい」って言っちゃいそう・・・。でも、所帯人には所帯人だからこそのしんどさもあるし、どちらがどうとも言えないのですが・・・まだ自由な身分だと選択の余地がある分だけ、危うい生き方に走ってしまいそうだものね・・・刹那的に・・・と私もしつこいです、やっぱ年のせい?(笑)
こりゃ 読んでみるしかないですね*
buddaさんのところへお邪魔すると精進できるかも・・・師匠。
buddaさんのところへお邪魔すると精進できるかも・・・師匠。
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すまっぺ
at 2005-10-15 12:13
x
こんにちは~!
プラナリア、懐かしいわ~
高校の時、2年間担任だった生物の先生がプラナリアの研究をしていて、顔もどことなくプラナリアに似ていて「プラナリアくん」って呼ばれてたの。
ヌボ~っとした感じだったけど、プラナリアのことを語ると熱かったなぁ・・・
乳がんになってもあまりショックもなく何の変化もなかった鈍い私は、この本を読みたいとは思わないけど、buddaさんに似ているという「永瀬さん」にはちょっと興味ありかも・・・
プラナリア、懐かしいわ~
高校の時、2年間担任だった生物の先生がプラナリアの研究をしていて、顔もどことなくプラナリアに似ていて「プラナリアくん」って呼ばれてたの。
ヌボ~っとした感じだったけど、プラナリアのことを語ると熱かったなぁ・・・
乳がんになってもあまりショックもなく何の変化もなかった鈍い私は、この本を読みたいとは思わないけど、buddaさんに似ているという「永瀬さん」にはちょっと興味ありかも・・・
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budda88
at 2005-10-15 22:29
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budda88 at 2005-10-15 23:03
高校の頃からプラナリアをご存知とは・・・そういう先生に生物教えて欲しかったな~~~♪<すまっぺさん この写真じゃ分かりませんが、アップの顔は本当に愛嬌があって、間が抜けた感じですよね。(笑) 厳密には似てないかもしれないんだけど・・・永瀬さんの主人公に対する接し方を見て何だか自分の子供に対しての傲慢さと似ているようで反省しっちゃった・・・
by budda88
| 2005-10-14 21:06
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Comments(6)