2011年 11月 06日
明け方の不安
適度に運動し、食べ物に気をつけ
ホルモン療法を続けながら、
時々検診を受け、もう6年。
もう2分の1世紀をも生きてしまったからか・・・
もっとゆっくり熟睡したいと思っても、
朝はしっかり5時過ぎに目が覚めてしまう。
意識だけが目覚めているのに
体が金縛りにあったように動かない。
早朝ランニングでも出来そうと
前の晩にはハイになっているような体調のいい日でも
朝のこの金縛りタイムは死と向かい合うような苦痛がある。
意識と、体が全く別のところにあるようでちょっと幽体離脱な気分です。
この苦痛の中でいつもいろいろなことを考える。
一日でも長く家族と共に過ごしたい。
やり残したことがいっぱいある気がして・・・暇があればそれを
実現していきたい。どれもささやかな実現可能なことだから・・・
体が動かないとつい悲観的なこともあれこれ夢うつつに考えてしまう・・・
もっと若くして逝ってしまった仲間のことを思い出したり
反対に彼女の分まで・・・いつか孫の顔を見れるまで・・・
とか欲張ってみたり・・・
その内、少し手の指先が動くようになる。
指先から手をグッパーグッパーし始めると
急に血脈が体に行き渡り始めるように、
足先に力が伝わっていく。足先をぐるぐる回していると
どんどん体中が覚醒していき、
ある瞬間急に憑き物が落ちたように体が動くようになる。
そこでやっとベッドのふちに手を伸ばし
立ち上がることが出来る。
折りたたんでしまってあった体を、
また引き出しから取り出して伸ばすように動かしていると
関節のあちこちは痛いけれど、
どんどんアイドリング状態から、通常運転になり
朝のアクセルを踏み込んでいる。
すごく時間をかけて覚醒しているようだけど、
あとで時計を見てみると、意識が目覚めてから30分も経っていない。
何十年も続けてきた習慣は、乳がんになってもやはり変わらず、
出来ればもう少し子供の成長した姿を見届けて
いつか電池切れになる日まで、動き続けたい。
一昨日、帰宅すると患者会のKUNI●●さんのご主人から
喪中欠礼のお葉書が届いていた。
いつも優しくて、80歳を越されてもお洒落で素敵な方だった。
ついこの間・・・夏の行事にも参加されていたので
一瞬ショックを受けた。10月の始めに亡くなられたそうで
もうひと月前のご不幸だったようだ。また寂しくなるな・・・(T_T)
何十年も乳がんと共存されてきて、いつも自然体で穏やかな方だった。
数年前から再発され治療中で、しんどそうな時もあったけど
「今日は調子がいいから来たんよ」と行事に来て下さっていた。
享年82歳だったそうだ。
私はそんな年までは生きれないだろうなぁ・・・きっと。
いつも自然体で、お友達と趣味を分かち合ったり、家族を大切にしたり
明るく病と共存されてきた姿に元気をたくさんもらった。
私もあんな風に自然体で、生き抜けたらいいなぁぁ・・・
出来ればKさんのように1年でも多く年を重ねられたらいいなぁぁ・・・
by budda88
| 2011-11-06 11:20
| breast cancer
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