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Day by day 心にきざむ風景 人生いろんなことがあるけれど、今を大切に自分なりに生き抜こう

小さな 足跡

20年前の今日・・・あと数時間で
その時を迎える。
全く何も考えていなかったのに
信じられないような災害が目の前で起こった。

でも今から思えば
もっと写真とか記録を
ちゃんと残しておけば良かったと
今になって思う。
震災直前の平和そうなお正月の写真は残っているのに

震災直後のガラスや食器が散乱して
靴を履いて歩かなければならなかった家の中や
穴の空いた壁や
熱帯魚のサーモスタットで何時間もかけて沸かしたお風呂も
ご近所のぺしゃんこになった木造のお宅も
何も写真に撮っていない・・・・・・
そう言えばカメラがあの時どこにあったかも思い出せない。

今ならきっと必死に記録に残そうと
写真を撮りまくっていただろうに・・・・
あの時は本当に急に写真が撮れなくなった。
どんなに明るく振舞っていても
何か怖れのようなものに常に心が支配されていた気がする。

ご近所の全壊したアパートや
一戸建ての家の前には
ずっとお花が供えてあり
更地になった後もそれは絶えることがなかった。
今ならその様子を残しておきたいと写真に撮る気がするけど

あの時は本当にそれが出来なかった。

そんな中であの時心配して連絡してきてくれた
実家の親族や郷里の友達や知人に
様子を知らせようと作った新聞が残っていた。
小さな 足跡_e0028056_3275430.jpg

震災当時の様子や、現状をたどたどしいけれど手書きの新聞にして
コピーして送っていたようだ。
小さな 足跡_e0028056_328103.jpg

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子供たちが育ちざかりになってきた頃
学生時代の友人が送ってきてくれた家族新聞が
とてもあたたかで心温まるものだったので
自分バージョンを作って毎月、実家や友人に送っていた。
小さな 足跡_e0028056_328599.jpg

それがちょうど震災の前長男が幼稚園に入園し、
送り迎えや役員の仕事が忙しくなり
休刊していたのだけど、
この震災の後ひと月ほどして
臨時増刊号という形で一時的に復活したようだった。



今は段々記憶も曖昧で
こうやって残っているものや
残っている写真だけが頼り・・・・・・・・

そう思うと、今この時この時の様子や
想いは、やっぱり写真なり
文章なりに残しておきたい・・・

震災20年
この20年の間に
震災とは全く無関係の事も
大きく変わっていった

震災の時いろいろサポートしてくれた
義理の父も実家の父も
兄も亡くなった。
自分自身も乳がんという病に罹患した。


感傷的な気持ちでいっぱいになるけれど
震災があったからだけでなく
20年という年月の中で
人も環境も変わっていく

人生ってそんなものなんだよね
by budda88 | 2015-01-17 03:29 | 阪神淡路大震災 | Trackback | Comments(0)