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Day by day 心にきざむ風景 人生いろんなことがあるけれど、今を大切に自分なりに生き抜こう

天空の蜂

病の事はついつい堂々めぐりしてしまう。
せっかくの秋晴れだった週末も
再発治療の情報を求めて
ネット巡りをするだけに終わってしまった。
北斗さんは無事手術して退院できて良かった。
いつもパワフルな北斗さんだから
厳しい治療も頑張って乗り切られるだろう。
最近芸能人の結婚や出産など
おめでたい話題が急に増えたけど
反対に病気や闘病の話題も多いな・・・・・



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先月、東野圭吾氏の原作を
堤幸彦監督が映画化した
『天空の蜂』を夫と観てきた。
見ごたえのある映画で
言葉にしがたいような衝撃が残った。
でも、とてもテーマが重過ぎて
9月は自分の病気の事や
子供のことで手続きがあって
書類を集めて送ったり、
いろいろな事であわただしく
その時感じた衝撃を
なかなか感想にまとめることが
出来なかった。
今日ならまとめることが出来るかしら・・・?
難しいテーマなので
どうも考えがまとまらない。
思想的な事や私個人の原発に関する意見は
無理にまとめることはやめて・・・

純粋にサスペンス・アクション映画としても
見ごたえがあり面白かった。

天空の蜂_e0028056_204250100.jpg


防衛庁に納品するはずの
大型輸送ヘリコプター“ビッグB”が
何者かに遠隔操作でハイジャックされ
そのヘリコプターに偶然もぐりこんでいた
そのヘリコプターの設計者の息子を乗せたまま
ハイジャックの標的となった原発の上空で
静止させられ、犯人からの要求が届けられる。

大量の爆発物と共にヘリが
原子炉に墜落するまでに
子供を救出し、
原発への爆撃を阻止するための
タイムリミットはたった8時間・・・・・・
現実にはどう考えても無理と思えるような
緊迫感の中、父親や原発スタッフや
警察や自衛隊やがそれぞれ
子供を救出し、犯人を捜し
恐ろしい爆発を防ぐために奔走する。
純粋にドキドキハラハラ
スリリングな展開
それに並行してさまざまな
人間ドラマが展開していき
理屈を考える前に涙があふれてきた。

主演の江口洋介、本木雅弘、
テロの実行犯役の綾野剛
重要なカギを握る女に仲間由紀恵
刑事に柄本明、落合モトユキ、
福井新陽原発所長に國村隼・・・
それぞれの人生や
この事件につながっていく悲劇の
回想シーンを織り交ぜながら
原発の背景に潜んだ闇を描いていく。

現実の原発がこんなものなのかどうか?
私には知るすべもないけれど

自衛隊や実際の原発施設を
リアルに動員して描かれた超大作で
何だか怖いもの見たさみたいな感じで
日頃直視出来なかった分野を舞台に
描いたショッキングなクライシス映画だった。

自衛隊の救出班がすごくカッコ良く描いてあって
ちょっと自衛隊の宣伝のようでしたが、
阪神淡路大震災や東日本大震災や
先日の鬼怒川周辺の大水害でも
人命救助に活躍されていたので
本当に世界に向けても
戦争放棄の中立的立場で
こんな風に人命救助のための
自衛隊であって欲しい。
でも日本を取り巻く環境は
どんどん変わっていて
いろいろなテロ組織が
広がっていったり
一部の国際関係に緊張が高まっていったりすると
そんなわけには
いかなくなるのでしょうか・・・・・・
永世中立国であるスイスでも
軍事力の質・量以上に、
国民の国防に対する意識が高いそうです。
これなくして中立は保てないとか・・・・・・・。
平和ぼけの私たちは
戦争反対、安保反対と国に抗議しても
もし外敵が攻めて来たら
自分たちをどう守るのでしょうか?
戦争は嫌だけど
自分自身には全く国防意識って無いなぁ

人の集まるところに
集まったり行列を作っていれば
取りあえず安心しているけれど・・・
その安心に何の保証もないような
空虚を感じる。

それでも決して無意味では無い気がする。
大きな国や組織の流れや大義名分とは別に
ひとりひとりのささやかな人生にとっては
その時その時の記憶と温もりが
きっとその人その人の
人生のすべてなんだよね。
by budda88 | 2015-10-03 21:08 | 心の琴線に触れること | Trackback | Comments(0)